メンテナンスは今や、したい人だけすればいい、というものではありません。法令で定められた義務なのです。
実施しないと、権利失効となるだけでなく、自然災害による二次被害も起こります。
また、適正なメンテナンスがより良い発電量に繋がります。つまりあなたの発電所の価値を上げるのです。
下記に当てはまる方、ぜひ先に進んでください。
稼働時から、あるメンテナンス業者と契約をしていたが、その業者が「点検ペースを守らない」「点検の報告書を出してこない」「パワコン停止などの異常に気付かない」など問題が多く、クレームを言ってもなかなか取り合ってもらえない。 そろそろ契約更新の時期なので、ちゃんと点検・監視してもらえる業者を探しているところ。
メンテナンスはしてもしなくてもどちらでもいいと思っていて、改正FIT法により義務化されていることを知らなかった。実際稼働して年数も経っているし、発電設備としての安全性も気になるところ。
また、国から何か保守点検実施の確認が行われた場合、実施していないことが原因で売電権利が失効してしまう可能性もあるようなので、メンテナンスを始めたいと考えている。
諸事情あり、稼働済みの発電所の譲渡を考えているが、現時点での発電所の価値を査定してからの価格設定となるため、その評価基準として一度設備の総点検をしたい。また、不具合がある状態では価値が下がるため、できれば補修等は済ませた状態で譲渡したい。
遠隔監視をお願いしていて、異常が発生していたのになかなか動いてもらえない業者がいたので、スピーディに対応してくれる業者を探している。また、異常発生時だけでなく、地震や豪雨などの災害の後にも、迅速に発電状況や現地確認をしてくれるような手厚い業者を探している。
改正FIT法により、適正な保守管理の実施が定められているので、これを実施していない場合、権利失効の対象となる可能性があります。
せっかくの売電収入がメンテナンスを省いたばかりに無駄に…ということも。
メンテナンスの実施
(定期点検・日常監視)
標識の掲示
(地上設置の場合)
フェンスの設置
(地上設置の場合)
メンテナンスを怠った際に起こりうる、主なトラブルを紹介します。
中には使用後7年以上の製品で発生するものもあり、これまで大丈夫でも、今後注意が必要です。
落石などによるパネル表面のガラスの割れが見られました。発電せず熱を持つ可能性があります。
発電所への落雷と思われる原因により、パネル裏面のジャンクションボックスと呼ばれる箇所が焼損し発電しなくなっています。
パワーコンディショナの機器異常により、基板部分が熱を持ち焦げてしまい、停止していました。
施工不良により、ボルトの締め付けが緩く、このままだとパネルが外れる危険性があります。
パネル間から雑草が突き出しており、パネル上に影ができ、長期間発電不良を起こしていました。
置き型の接続箱内に水が浸入してしまっています。このままだとショートし、全回路停止、火災の恐れがあります。
パネル不良の一つ。この時点では大きな異常とはなりませんが、このまま放置しておくと、パネルの発電低下を招くことになります。
施工不良により、なぜかパネルを抑える金具に異物が挟まっています。セルに乗っている部分がホットスポットの原因になります。
ボルトの締め付けが緩かったために、台風などでパネルが外れています。近隣への二次被害を招く恐れがありますので非常に危険です。
隣地から延びる樹木から出る樹液がパネル上に落ちたり、鳥の糞害などにより汚れがこびりついていると、 そこだけホットスポットとなり発熱、火災の原因ともなりかねません。
パワーコンディショナー(PCS)のフィルターが目詰まりを起こしていると、 PCSの換気が行われず、PCSの温度が上昇し発電を停止することがあります。
太陽光発電は「発電」設備なので、少しの異常であっても抵抗を持つと高熱になり発火に繋がります。これにより、被害者となるだけならまだいいですが、あなたの発電所が周辺の人や家屋に対して加害者になるかもしれないという意識を持たなければいけません。
それを未然に防ぐためにも、また、良好な発電を維持するためにも、メンテナンスは必須なのです。
上記事故事例は主に施工不良や経年劣化によるものですが、土砂災害や地震、水害や落雷など、自然災害による機器故障、架台の異常などが起きた際も、当社にお任せください。
修理/補修施工の対応はもちろん、保険会社に提出するお見積りや現地での立会い、報告書の作成まで当社でお受けします。